金庫を設置して得られたメリット

東日本大震災で自宅が倒壊したり、津波で流されたりして甚大な被害が出ましたが、その際に紛失していた金庫の多くが持ち主に返されたというニュースがネットに掲載されていました。しかも、金庫の内部に水が浸み込んだものの中身は無事だったようです。ちなみにそれらの金庫の中に保管されていたお金は、何と23億円程の金額になったそうです。もし、それらのお金を金庫に保管していなかったならば、当然手元に戻ってくることもなかったでしょうね。そうしたことを考慮した場合には、金庫の存在というのは大きいのかもしれませんね。

ところで、そうした金庫を一般家庭に設置する場合において、金庫の性能面から大きく分けると耐火性能と防盗性能の2つの性能が大きな特徴のようですね。ちなみに一般家庭の場合には、耐火性能に優れている金庫を設置するという方が多いのだそうです。ただし、耐火性能に優れているという金庫の場合には、防盗性能を重視した金庫ではないので、泥棒に開けられやすかったり持ち逃げをされるリスクも高くなると言えるでしょうね。その代わり自宅が火災に見舞われた際には、その性能も十分に役立つことでしょうね。

ところで、紙が燃えないようにするためには、金庫内の温度を177度以内に保つ必要があるのだそうです。そのため耐火金庫の場合、気泡コンクリートに水分や結晶水を含ませた耐火材を壁面に使用しているようなのです。従って防盗性能に優れた金庫に比べると、金庫内を177度以下に保つことも可能になるようなのです。ただし例え耐火金庫とは言っても、20年が耐火金庫の耐用年数であるとされています。20年を過ぎると耐火性能が落ちてしまうそうです。そのために20年という年月を目安としながら、耐火金庫も買い換えないといけないようなのですが、今後も東日本大震災のような自然災害がいつ何時起こらないとも限らないので、貴重品を保管する金庫は必要でしょうね。