この記事を見て思いました。私なら暗証番号わかるな。
昔から夫は嘘をつくとき、鼻の下を伸ばすクセがある。そして頬をポリポリ掻いて、あえて何でもない風を装うのだ。それが却って不自然なので、すぐに嘘をついているとバレる。けれども私はそれに気づいていながらあえてそのことを夫に指摘しないでいる。その方が色々と便利だからだ。まあ、嘘と言っても、夫は基本的には真面目な性格で、浮気とか借金などの深刻な嘘はついたりしないので、嘘と言っても可愛いものである。私に内緒で数万円するガンダムのDVDBOXを購入したりだとか、仕事と偽って一人漫画喫茶に行ったりだとか、その程度だ。
夫がわかりやすいのは嘘をつくときだけじゃない。実はワタクシ、何と夫の金庫の暗証番号を当てるのも得意だ。初めは夫の誕生日でヒットした。さすがに自分の誕生日じゃあ、泥棒に入られたらすぐにばれてしまうかもしれない。そこで私は、時々は暗証番号を変えたほうがいいと促したのだが、夫が次に設定した暗証番号は、夫の会社の社員番号の上4ケタだった。その次の番号は、社員番号の下4ケタだった。その次は夫が所有する軽自動車のナンバーだった。多分夫はそろそろ金庫の暗証番号を変える頃である。そしてもちろん、次の暗証番号も、実はアテがある。夫は先日趣味であるテニスの試合で優勝したのだが、おそらくは優勝した記念日を暗証番号にするつもりだと思う。「今日は忘れられない日になる」と興奮気味に何度も言っていたので、ピンと来たのだ。
もしその暗証番号をズバリと当ててしまったら…きっと夫は鼻の下を伸ばして頬をポリポリ掻きながら、「違うよ、その番号じゃないよ」と言うに違いない。
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